2011.12.05

森づくりフォーラム「津波と海岸林」

Category:市民活動

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 東北公益文科大学公益研修センターホールにて、出羽庄内公益の森づくり事業10周年記念、森づくりフォーラム「津波と海岸林」が開かれ、参加してきました。

 講師は、山形大学農学部教授で日本海岸林学会副会長の林田光祐教授で、「津波による海岸林の被害とその効果」。東日本大震災後の被災地域の海岸林の状況調査や国際森林年記念シンポジウム「海岸林を考える~東日本大震災からの復旧・復興に向けて」(主催:日本海岸林学会、平成23年6月22日)の報告、林野庁による「東日本大震災に係る海岸防災林の再生に関する検討会」の中間報告などでした。 私も、福島や宮城の海岸を震災後訪れたときに、根返りしたクロマツを多くみてきただけに、非常に興味深い内容で、科学的見地に立った内容を市民にもわかりやすくお話ししてくれました。

 奇跡の一本松で有名な陸前高田市の海岸林の多くは、幹折れしており、その原因は根茎の発達が見られるということで、一方で、宮城の海岸林は根返り木が多くみられ、根が地中深く根付くのではなく、横に広がった状態で1m未満のものがほとんどということです。また、林帯の幅も背後地の被害を軽減する効果が認められるということです。

 私たち庄内の海岸林は、大きなところで林帯幅は2、3km、クロマツの生えているところの標高は高いところで50mもあるということで、良いモデルとして今後の海岸林の再生に寄与できるということでもあった。

 また、林野庁の「東日本大震災に係る海岸防災林の再生に関する検討会」の検討で出されている提言は、

 1.林帯幅の十分な確保

 2.生育基盤の確保(地下水位が高いところは適度な盛土をする等)

 3.海岸林より海岸部は人口盛土をし、林帯部を保護する

 4.森林の構成(広葉樹などの混合林)

の組み合わせにより、来る津波災害への対処をするべきということだそうです。

 私は、被災地を歩いて、いつ来るかわからない余震への対処のために、防潮堤を築くことを検討していることを見聞きし、今回の林田先生の講演とあわせて考えると、海岸林による防災は非常に支持するものであるが、一方で、被災地域は今すぐにでも防災対策を取らなければならないという事情から防潮堤の設置ということになるようだが、防潮堤の背後に海岸林を配し、海岸林の成長により、十分な防災機能を有したと認知されたとき、10年後なのか20年後なのかわかりませんが、防潮堤を排除するという考え方を持てればと思いました。
(参考図書)
 ※『海岸林との共生』山形大学出版会

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